Q 補聴器は高いと聞きましたが?
補聴器にはさまざまな価格の製品があります。
最先端のデジタル技術を駆使し、多彩な機能を盛り込んだ上級モデルから、普及価格帯のシリーズまで登場しています。
補聴器は手が届かないとあきらめかけていた方にも、お求めやすく身近になってきました。
いずれにせよ価格だけで決めるのではなく、ご自分の使い道、使う場所などと機能、性能をてらし合わせ最適な補聴器を選ぶことが大切です。
店頭でじっくり聞き比べ、満足度の高いものを選択して下さい。
Q 操作はむずかしくないですか?
操作が苦手な方には、ボリューム操作などがいらない全自動タイプのデジタル補聴器もあります。
生活のあらゆるシーンでもっとも自然に聞こえるように自動調整するので、安心して使えます。
デジタル式になって、補聴器はむしろ使いやすくなりました。
電池の交換と、朝・夜の取り外し以外はご自分での調整は一切ありません。
Q 購入の際、どんなことに気をつけたらいいですか?
なによりも信頼できる販売店をお選びいただくことが大切です。
主なチェックポイントは以下のとおりです。
1聴力測定、フィッティング、補聴器の試聴などの設備がしっかりしている。
2ご本人の希望を聞いた上で、聴力にもっとも適した補聴器をすすめてくれる。
3補聴器を使いこなすための装用指導をきちんとしてくれる。
4購入後の再作や調整、定期的な聴力測定など、アフターフォローがきちんとしている。
Q ボリューム調整ができるモデルはありますか?
ボリューム・コントロール付きのモデルやリモコン対応モデル等各種ご用意しています。
ボリューム調整や電池交換の時期をビープ音でおしらせする、便利なボリューム&バッテリーインジケーターを装備しています。
Q 電池寿命はどれくらいですか?
タイプや使い方によって違いますが、耳あな形で10日~2週間、耳かけ形で2週間程度です。
最近では充電式タイプの物もございます。
Q 購入してすぐに使いこなせますか?
補聴器を使いこなすのには、ある程度時間がかかります。
雑音の低減により、音量感が不足して感じられたり、極小サイズながらも新しい補聴器に違和感を感じるなど、慣れない原因はさまざまです。
使いこなすには、1時間程度の練習からはじめ、段階を経て慣れてゆくことが大切です。
また、補聴器を快適に使うためには、少しゆっくりと話しかけてあげるなど、ご家族の協力も大切です。
Q 補聴器の調整は、何度か必要ですか?
ご購入後1ヵ月ぐらいは、1週間に1度程度、販売店で微調整してもらうことをおすすめします。
その際には、実際の暮らしの中での聞こえがどうだったかをお話しください。
ちょっと面倒なようですが、そんな調整を繰り返すことで、ほんとうにあなたに合った補聴器になっていくのです。
また、購入時に問題がなくても、時間とともに聴力が変化したり、環境の変化や精神・身体の状態によって「聞こえ」が変化する場合もあります。
少しでも気になることがあったら、お気軽にご相談ください。
Q 補聴器の寿命は何年くらいですか?
平均して5年くらいです。ただ、点検やきちんとしたお手入れをしながら10年近く使っている方もいます。
補聴器は毎日身につける精密器械で汗やホコリを嫌います。
より良い状態で長くお使いいただくために、定期的な点検やクリーニングが大切になってきます。
Q 購入後聴力が低下しても使えますか?
基本的には使えます。一般にデジタル補聴器ではボリュームのないタイプが主流ですが、その場合でもほとんどのケースで再調整が可能です。
(ただし、大きな聴力変動には対応できない場合があります。)
Q 補聴器はうるさいと聞きましたが?
様々な音を聞こえるようにするのが補聴器ですが、今まで聞こえていなかった音が突然入ってくるのでうるさく【雑音】に感じる事があります。
しかし、その音のほとんどの場合が【生活音】なのです。
すなわち周りの人はいつも耳にしている音なのです。
そういった環境の音は雑音と決めつけず、慣れていく姿勢が大切でしょう。
Q 補聴器を買っても使っていない方がいるが?
聴力測定をされずに買ったり、値段を優先して買ったりすると、聞こえにあわず、聞きにくくて使わなくなります。
補聴器は、お客様の要望や状況に合わせて十分なフィッティングが大切です。
また、補聴器に慣れる事も大切です。
使い始めてすぐには効果が出ない場合もあります。
Q 補聴器を装用する事で100%聞こえるのか?
聞こえにくくなった原因やお客様の状態により個人差が大きく一概には言えません。
100%の装用効果は難しいですが、補聴器とは聞こえを補う器械ですので装用効果は期待出来ます。
Q 片耳だけの補聴器装用はだめなの?
方向感、明瞭度などを考えると両耳装用が理想的です。
片耳装用では聞こえの限界があります。
Q 安い補聴器と高い補聴器の値段の差は?
パワー、性能、回路などにより金額は異なります。
金額が高いから聞こえるという訳ではありません。
お客様に合った物を選んで、十分なフィッティングをする事が何より大切です。
Q 補聴器装用は必要な時だけでよいのか?
扱いになれるまでは毎日少しづつ装用時間を延ばして使用して下さい。
それから状態に応じて使用して下さい。
Q 耳鳴りがしている人にも補聴器は有効なのか?
耳鳴りは完全に治すのは難しく、上手く付き合っていく姿勢が必要です。
補聴器を装用することによって耳鳴りが気にならなくなったという例があります。
耳鼻科医の中にも耳鳴り対策として補聴器装用をすすめる方もいます。
Q ピーピー音がするのはなぜ?
耳の中にきちんと入ってない時にピーピー音が鳴ります。
耳と耳栓の間に隙間があるとそこから音が漏れるからです。
この他、耳の中に耳垢が溜まっていても鳴る事があります。
Q 早口がわからないが?
内耳が悪くなると言葉が入ってきても脳の中で理解する時間が長く掛かります。
ちょうど私たちが英語を聞くみたいになります。
英語をペラペラ話されると、一つの事を考えていると次の言葉が来て分からない。
一語一語言ってもらうと分かります。
言葉の解析する時間を十分与えられるように、ゆっくり、はっきり話してあげないと言葉の理解は難しいです。
Q 補聴器は水や汗に弱いですか?
補聴器は機械です。水に濡らさないように注意して下さい。
洗顔やお風呂に入る時には外して下さい。
夏場、汗をかいた時は、こまめに柔らかい布などで拭き取って下さい。
補聴器を使わない時は『乾燥ケース』にしまい、湿気を防ぐのも一つの方法です。
最近では防水機能のついた補聴器もたくさん出てまいりました。
Q 乾燥ケースとは?
補聴器は湿気に弱いです。補聴器を装用しない時は、『乾燥ケース』に補聴器を入れて下さい。
但し電池は『乾燥ケース』の中に入れないで下さい。
最近では温風で乾燥させたり、除菌機能のついた乾燥器も発売されています。
Q 音は聞こえるのに言葉がはっきりしない。
内耳に障害があると、聞きたい音や聞きたくない音を選り分ける能力が低下して、音を選り分けられず周囲に雑音があると言葉の明瞭度を失います。【周波数分解能】
原因は、内耳の音を選り分けるふるい【聴覚フィルタ】がほとんど働かず、どのような音でも一様に通過し、中枢等で音の処理過程に障害が起こるようですが、全ての原因は分かりません。
Q 補聴器を装用してもテレビはニュース番組しか聞き取れない。
A ニュース番組のアナウンサーは、発声について厳しい教育と訓練を受けています。
その為、顔も正面を向き口や顔等の表情も分かり易いように工夫しています。
しかし、ドラマ等では必ずしも発声がいいと言えませんし、シーンによっては、口の中にこもった発声も必要です。
その他にも効果音やナレーション等の影響もあります。
感音難聴にとっては、この効果音は雑音でしかないのです。
このような事でテレビドラマ等はわかりにくくなっています。
Q ペースメーカーを入れていますが補聴器は使えますか?
普通の補聴器はペースメーカーに支障をきたすほどの電磁波を放射していません。
Q 補聴器からの電磁波は身体へ影響がありますか?
補聴器からの放射される電磁波は微弱で健康な体に影響を与えるほど強くありません。
Q 補聴器を装用したままレントゲン、MRI、CTを受けてもいいですか?
強磁性体【鉄やニッケル等】がありますとそこに磁力線が集中し、補聴器の部品を破壊してしまいます。
また、金属類その他が撮影の近傍にあると肝心な診断に誤りを生ずる事もあります。
このような事で、撮影する部位に補聴器があるときは原則的に装用出来ません。
Q 電気式健康器具を使用する時に補聴器をつけてもよいでしょうか?
接骨院等の低周波治療器の中には、補聴器を装用していると異常に大きな雑音を発する物もあります。
補聴器そのものを壊す恐れは少ないのですが、デジタル補聴器の中には支障をきたす事もあります。
Q 補聴器を使用しても耳は悪くなりませんか?
適切にフィッティングされた補聴器では耳を悪くする事はありません。
しかし、必要以上に大きな音量で長時間聞き続ければ耳を悪くしてしまいます。
補聴器を使い始めは定期的に聴力を測定し、聴覚の管理を必ず行うよう心がけると良いと思います。
補聴器を使用していても聴力は良くなりません。
しかし、補聴器を使いコミュニケーションを行っていると語音明瞭度の低下を防ぐ効果はあります。
Q 他人の補聴器を使用してもよいですか?
補聴器は使っている人の耳に合わされていますから、他人が使うと時には耳を悪くする事があります。
他人の補聴器を使う事は避けて下さい。
もし、他人から補聴器を贈られた時は、自分の耳に合うように補聴器店で調整して下さい。
Q 補聴器をつけて眠ってもよいでしょうか?
寝ている時は補聴器の装用をやめて下さい。
寝返り等で耳を圧迫する事もあり危険です。
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